2023年のエンタメ振り返り
あけましておめでとうございます。今回は競馬振り返りを先に書いたので遅くなりましたが、2023年のエンタメ振り返りをしていきます。
文中の今年は2023年を指します。
アニメ
TVアニメ
2023年に放送されたTVアニメから、4作品を振り返っていきます。
お兄ちゃんはおしまい!
上品になりすぎた現代に一石を豪速で投じたアニメ。『無職転生』のスタジオバインドが全力で萌えを描き切りました。2023年冬はこの作品の一強だったと思います。
何というか、ここまでやりたいことに振り切ったアニメはそんなに無い気がする。欲望に忠実というかそういった熱量が伝わってくると、話のネタがけしからんとしてもいいアニメだなと感じてしまいます。動きまくるEDも印象的で、そういった気合の強さを存分に感じる作品でした。
あと、”おしまい”には”お終い”と”お姉妹”が掛かっていると個人的に思ってます。
ウマ娘プリティーダービー ROAD TO THE TOP
厳密にはTVアニメではないですが。
自分が今年競馬にハマったということもあり、より面白く感じました。クラシック一戦目、皐月賞の当日に1話を公開するの、完全にわかってますよね~。
これまでのTVアニメ版のウマ娘とはまた少し違った雰囲気で、全体で4話という構成も短めでしたが、ピークで気持ちよく終わったのでそれでよし。やっぱり敗北にめげずに頑張って最後に勝つ、っていう流れが一番感動します。
キャラクターデザインは『恋する小惑星』の山崎淳氏で、単純に氏の描く顔が好きだということもあるかもしれません。アヤベさんもカレンチャンもいつにもまして顔が良かったように思います。
OPも印象的で、サビでターフに吹く風になるとこの疾走感あるカメラワークが特に気持ちよかったです。あとシンプルに曲が好き。
(サビ直前から始まります)
【推しの子】
俺たちの動画工房が大覇権を取りに来ました。もう覇権過ぎて逆張りたいレベルの覇権だと思います。もう世の中で『アイドル』を聞いたことがない人いないんじゃないか?絵良し、曲良し、話良しでもうシンプルに覇権。なんでもかんでもYOASOBIやんけ~~~と思いつつも結局答えすぎて何も言えないです。
OPに注目しがちですが、ED『メフィスト』も負けないほどの影響力があり、去年で言うところの『花の塔』ばりにミーム化も見られました。何かオチが着く映像にEDのイントロを流して雰囲気出すやつです。
このEDのイントロを本編にかぶせるやつ、同じ平牧監督の『恋する小惑星』でもやってて好きだったので自分は後方で腕組して頷いてました。横長画角な点もいいですね。
第2期が決まってるのも楽しみです。黒川あかねさんには幸せになって欲しいんですがどうなんでしょうか…。
星屑テレパス
今年のきららはこれだけでした。
独占配信というところだけがもったいなかったですが、そのおかげかクオリティは高かったので満足はしました。自分はテレビ放送を録画して観る派なのでなんとか。
自分の居場所を求めて宇宙を目指す少女・海果が宇宙人の少女・ユウと出会い、ロケット製作を試みる…と言えばきらららしいファンタジーさがありますが、思ったよりもちゃんと理系的にロケットを作ろうとしていて、そこは部活動ものらしい現実感がありました。
特にロケット製作の理系担当・雷門さんはきらららしからぬトゲトゲぶりで、女子高生間じゃなかったらパワハラになってたと思うレベルでした。それにもめげずに雷門さんを仲間にして部長としての役目を果たした海果は本当に偉い。
その点、常識人枠の遥乃ちゃんは見てて安心できる存在で助かりました。彼女がいないとチームの先行きは明るくなかったはず。マジでありがたい存在。
あと、ユウの能力でおでこをくっつけて相手の心を読む”おでこパシー”というものがあるんですが、これがこの作品の最大の天才ポイントだと思います。結局そういう触れ合いって、萌えるんすよね…。
劇場アニメ
グリッドマンユニバース
最高。いろいろ最高だったはずなんですが、いざ思い出してみるとエンドロール最後の「原作 グリッドマン」にすべて持っていかれました。また観ます。
劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE
サイコパスって面白れぇ~~~~~です。時系列的には2期と3期の間で、3期で常守さんが捕まってた理由がここで判明しました。サイコパスで観たいこと全部観れた気がします。また全編通して観たい気分ですが時間がね…。
冷静にこの映画の内容を3期で明かさずに終わったの凄すぎる。もともとそういう予定やったんか?それにしては3期から結構時間経ったけど。
常守さんのシビュラシステムへの距離感って盲信とも拒絶とも違って絶妙でしたが、そこの考え方がしっかりと描かれていたのがやはりよかった。常守さん、法に対する思想が強火やねぇ。
あと慎導父がイケオジすぎて惚れました。そして凛として時雨が良すぎて神でした。
青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない/ランドセルガールの夢を見ない
やっぱり青ブタっていいんですよね。
”おでかけシスター~”では、”花楓”の進路に関する問題が扱われました。今回は特に思春期症候群が出てくることはなかったですが、”かえで”とはやはり異なる”花楓”の進路はどっちだ、ということで間接的に扱っていました。
進路を真剣に考える学生が一番好きなのでほんまにこういう話をしてくれてありがたかったです。自分と向き合う瞬間ですからね。
”ランドセルガール~”では咲太自身に重点を置いた話が展開されました。せっかく家族が再集合できそうになっていたのに、咲太がちょっと前の麻衣さんのように誰からも見えなくなってしまう…。特に母親から、家族からスルーされるのはやはりしんどかったです。家族とはちゃんと向き合った方がいい。
それはそれとして麻衣さんと咲太の関係がどんどん進んでて震えました。婚姻届って何事?世の中の恋愛ってそんなに展開早いんか?
あと、これはうろ覚えですが咲太が校庭で麻衣さんを呼ぶシーンで1期のBGMメロディを持ってきてたのが良かったです。
アリスとテレスのまぼろし工場
「主題歌:中島みゆき」でさすがに鑑賞。このタイトルでアリスもテレスも出てこなくて攻めてました。
岡田麿里監督って人間の”血”の通った恋愛を描くのが上手いと思ってるんですが、今作はそれが十二分に発揮されていたと思います。どうしようもない恋心というか、本能、欲望、煩悩のような衝動的な恋。痺れましたね~~~。
まぁその分「”俺は”好き」って言いたくなるような感じのドロっとした作品のような気はします。そこがいいんですが。
中島みゆきの主題歌『心音』も作品にしっかり寄り添ってて沁みました。中島みゆきのアニソンが存在する日が来るとは。作中の時代にも合いつつ、かと言って古臭いわけではないというのが凄いところ。
アンニュイな雰囲気の榎木淳弥と何考えてるかわからん上田麗奈と久野美咲の幼女が好きなオタクは是非。ネトフリで観れるらしいです。
2024年の展望
ここで挙げた以外に、今年は”ユーフォ”や”ニジガク”の短編がありましたが、来年はどちらも続編があるということで楽しみです。それに加えて『ゆるキャン△』も3期がありますし、”シャニマス”のアニメ化もなんだかんだ楽しみにしてます。
映画だと山田尚子監督の『きみの色』が楽しみです(去年も触れた気がしますが結局2024年になるらしい)。
そういえば『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の古川監督の”ラブコブラ”というか”タイトル未定作品”は全く音沙汰ないですがそろそろ何かあって欲しいですね。
それでは、次はアニソン振り返りです。
音楽
個人的2023ベストアニソン
今年もやっていきます!今年は特別賞はなしで、ノミネートは全部で73曲になりました。
埋め込みから聴く場合は音量注意です。
OP賞:点と線(伊藤美来)
『星屑テレパス』のOP。
宇宙がテーマということで、夜の静かな感じの始まりが印象的でした。最初の音も、点と線というタイトルらしくモールス信号みがあってグッド。そもそも点と線というタイトル自体が、星座や人と人の繋がりを連想できていいですよね。
OP映像と合ってたのも良かったです。サビ前でみんなの手が重なり合うとこが好き。OP映像だけでも配信してくれ~~~!
ED賞:メフィスト(女王蜂)
『【推しの子】』のED。
やっぱりこれになりました。曲の良さに加えて、イントロ被せといったエンディング性能が高いとED賞をあげたくなります。
女王蜂の曲を普段聴くわけではありませんが、『犬王』での歌唱も然り、やはりボーカル・アブちゃんの支配力とも言える歌唱力には圧倒されます。サビでめっちゃ高音歌った後に「星に願いをかけて」と低音で締めるとこが好きです。
劇場作品主題歌賞:心音(中島みゆき)
『アリスとテレスのまぼろし工場』の主題歌。
イントロの雰囲気と流れ始めるタイミングがバッチリだったのが印象的でした。中島みゆきがアニメ映画の主題歌を担当したという驚きだけでもポイントは高いですが、それだけに収まらずしっかりと映画のための曲になっていました。
これとは関係ないですが、今年は3月に北海道の余市蒸留所に行ったり(連ドラの『マッサン』の聖地。中島みゆきが『麦の唄』で主題歌を担当)、競馬ではスターズオンアースが活躍したり(個人的に応援するとき『地上の星』を聴いてた)など、中島みゆきに触れる機会がちらほらあったような気がします。
キャラクターソング賞:光の中へ(結束バンド)
キャラソンというかなんというかという感じですが、この曲のおかげでぼざろが2022年だった気がしないんですよね~。もうあれから1年経つのか…。この曲は結束バンドLIVE-恒星-で初披露された曲ですが、このライブもやはりよかったです。青山吉能があの曲のイントロを弾きだした時はさすがに声出ました。
この曲もちゃんと結束バンドの曲という感じがして好きなんですが、これまでいろんなアーティストが作曲して提供してるのに、どの曲にも結束バンドっぽさが共通してあるというのもなかなか不思議な気もします。これがボーカルあるいは編曲の力なのかもしれません。
来年は劇場総集編があるので、映画館の音響でライブシーンを観るのが楽しみです。
周辺曲賞:優しさの記憶(鹿乃)
ブルーアーカイブからはこの曲。
もうすっかりプラナちゃんの存在が当たり前になってますが、今年新登場だったんですよね…。つまりこの曲がラストを飾った最終編も今年の出来事。感慨深い。
ブルアカってBGMもいいんですが、歌もすごくいいのは隙が無い。作曲はテーマ曲『Constant Moderato』や、いまやブルアカをやってなくても知ってる人が多い『Unwelcome School』を生み出したミツキヨ氏。ブルアカの音楽を支えまくっとる。
最終編はあくまでブルアカの終わりではなく、ひとつ区切りをつけて次に行こうとするストーリーでしたが、この曲もその空気感をしっかりと表していたように思います。別れの寂しさはありつつも、これまでの想い出を胸に次へ向かう。卒業ソングのような。この曲のキャラ歌唱バージョンが来たらやばいかもしれん。
そういえば、最終編の時には連合作戦イベントで色彩と戦うことがありましたが、これってgradation(色彩)とgraduation(卒業)が掛かってるんじゃ…という解釈があって結構好きでした。ただ、どうやら英語版で色彩はChromaというらしいです。
過去作賞:逆光(坂本真綾)
これと『色彩』(坂本真綾)をちょくちょく聴いてました。FGOはやってませんが。
別に2023年に関連した何かがあったわけではないですが、シンプルに気に入って聴いた回数が多かったということで選定。坂本真綾の歌って何かリピートしたくなるのが多いんですよね。この曲はAメロの譜割りが難しめに感じますが、それがサビでノリやすくなるのが緩急あっていいです。
あと、今年の曲だと『体温』も結構リピートしました。『躍動』がかなり好きで、それと同じ作曲(古閑翔平(ユアネス))だったというのもあります。
大賞:刹那の誓い(feat.由崎司)(Neko Hacker)
『トニカクカワイイ(シーズン2)』のOP。途中のギターパートが好きすぎてコレ。
『トニカクカワイイ』は1期も現代的なOPでなかなか攻めてましたが、この曲もそれに負けない強さがありました。途中のギターパートでタイトル出てくるのまぁカッコいいんすよね~~~!
Neko Hackerの曲はこれまでもちょくちょく聴いてましたが、やっぱりこの曲のギターが段違いで好きかもしれん。なんというかコブシを感じる。
トニカク、一聴の価値アリ。
以上、個人的2023ベストアニソンでした…!
終わりに
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。最後はやはり回文で。
持たせるは杵。マリルリ招き春、瀬田も。
卯年だったということで。