線路は続くよどこまでも

気持ちが昂った時に書きます

「天気の子」感想

 こんにちは、れいるです。元気にしてます。今回は、映画「天気の子」を観て感じたこと、思ったこと、考えたことをつらつらと書いていきたいと思います。

 

 一応ですが、ネタバレいっぱいです。読むなら複数回観てからの方がいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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京都アニメーション...

 ……………………。

 

 

 

 京都アニメーションが、放火されたらしい。

 

 呆然としている。今は、このよくわからない気持ちを整理するためにこうして言葉にしようとしている。自分のためだ。

 

 死者33名。人が死んだらしい。放火、人の手によって。

 

 僕の好きな京都アニメーションで。

 

 どう受け取ればよいのだろう。悲しみ、怒り、虚無感、無力感。負の感情があるのは確かだ。

 

 ニュースを見た最初、死者が出たという報道はまだなく、重傷者~名という形だった。どこか楽観していた。死んでないんだな、と。よかった、と。

 その後、バイトがあったのでテレビから離れた。ガソリンを用いた放火らしいという情報は入っていたが、あまり深く考えることもなくバイトしていた。

 バイト終わり。近くのとんかつ屋で晩御飯を食べていた時、置かれていたTVから流れていたニュースでは、また事件について報道されていた。ここで死者が出たことを知る。嫌な想像がよぎる。自分が好きだったアニメの監督が死んでしまっていたらどうしよう。生きていてほしい。

 —――なんで監督のことだけ心配してるんだ?他の人だったらいいのか?命の価値を比較するな。気持ち悪い感情。

 

 家に帰って、もう一度ニュースを観た。午後7時。事件はトップニュースで取り上げられていた。事の大きさを徐々に理解し始める。死者の数もさっきより増えていた。アニメを作っていただけの人が、何も悪くないはずの人が、突然死ぬ。意味が分からない。なんで?

 

 しばらくぼーっとアニメ観たりした。意外と普段通りに観れた。

 —――もうちょっと気が動転しててもいいんじゃないのか?悲しくないのか?なんで冷静でいられるんだ。どうしようもないのがわかってるからか。

 

 午後9時のニュース。同じようなことが報じられる。死者はさらに増え、33名。発火は1階。41歳の男がまいたガソリンで爆発。逃げる暇もなかったようだ。

 

 ツイッターを眺めた。事件を知って嘆く人たち。ご冥福を祈る著名人たち。不謹慎なことを言ってるような人。いろんな人がいる。

 

 「アニメ会社ではなく、一般企業が放火されたとして考えたら事件の恐ろしさがわかるだろう」とか、「普通の事件ではこんなに関心を示さないのに、アニメ会社が被害にあったら途端にオタクは騒ぐ」とか、「京アニのアニメ観れなくなるから悲しいってのは違う」とか、「異常な者が1人いるだけで人生を終わらせられる危険があるのは嫌だ」とか。

 

 いろんな悲しみがある。いろんな怖さがある。

 

―――本当の悲しみって何だ?気の悪い問いだ。悲しみに正しさも間違いもあるのか?同じ情報でも受ける悲しみはそれぞれで、そこに何の優劣比較は無いし、あるべきでもない。とはいえ、こんな問いも本筋とは外れているかもしれないが。

 

 犯人がこの世に元からいなければこんなことにはならなかったのに。少なくとも、何か犯行動機があったとして、その怒りのきっかけになった事象がなかったらよかったのに。ガソリンが売ってなければよかったのに。のに。ないものねだり。

 

 人の命は、二度と返ってこない。

 

 泣こうがわめこうが、どうしようが、何もできないものはできない。

 

 時間の流れが一方通行である以上、受け入れるしかない。

 

 そしてその後、何ができるのか。

 

 支援金を送り、亡くなられた方のご冥福を祈るのだろうか。

 

 わからない。何も。

 

 ただ、ひとつ。こんな事件は二度と起こってほしくないということだけ。

特に意味は無い。

 こんにちは、れいるです。まずはこの記事を見つけてくれてありがとうございます。

 近況としては、就活は今期撤退ということで留年することにしました。ポケモンカードは今のところオフシーズン。大学も週に一コマだったのが最終回を迎えてめでたく夏休みに突入しました。

 というわけで暇です。人間、暇になるといろんなことを考えてしまうようで、この記事を書いてみようと思ったのもその延長線上にあるのでしょう。

 今回は、暇の中で考えたそのいろんなことをとりとめもなく綴っていこうと思います。徒然草みたいな趣ですね。

 

 まぁ、時期も時期で、頭に浮かんでくるのはあまり楽しいことではないんですけどね。僕自身の憂鬱に付き合ってくれる優しい方に改めて感謝を。ありがとう。

 

将来見えなさすぎ問題

 どうやら、僕は自分のことを決める時、できるだけ先を見据えてからじゃないと行動しないらしい。決断に慎重ということなのか、無駄なことをしたくないだけなのか。

 就活の時期は結局将来への見通しがあやふやなままだったので、決断も弱いままなあなあで過ごしてしまいました。

 

 将来、見えないよな。

 

 小学生の頃からずっと抱えていたことのような気もします。将来、わからなさすぎる。卒業式とかで、将来の夢を表明させられた経験、ありませんか?そんな時、周りはみんなそれをちゃんと形にできるのに、僕は出来なかった。今となっては、周りはそんなに深く考えずとりあえず出していただけなのかもしれないとは思いますが、当時の僕は、自分にだけ夢が無いような気持ちになりました。

 社会について何もわかっていない小学生に将来像を聞いてもなんの意味もないのにな。意味のない質問に真剣に答える必要なんてないのにな。

 

 という感じでひねくれている僕ですが、社会のことをちょっとは知り、将来への決断が迫られるいま現在でも、同じことで悩んでいます。変わってないですね。もしかしたらこれがアイデンティティなのかもしれません。

 

 たぶん、考え方が違うんだと思います。将来、未来のことなんて実際誰にもわからないんです。それなのに僕はその未来を見据えてからじゃないと行動できない。

 

 行動のその先に未来があるのに。

 

 未来がわかっていない状況での行動って、怖いしカロリーも使いますよね。すべてが無駄になるかもしれないし、選択を間違えて取り返しのつかない後悔をするかもしれない。でも、今はそれをしないといけない。僕にはまだそれができなかった。

 

 就活での失敗は必然だったんでしょう。受け入れるしかない。この失敗を経て、上のような自己理解につながったと考えると、別に嘆くことじゃないと思います。思うようにしてます。この経験をちょっとは将来への判断材料にしつつ、わからない中でも、とにかく歩を進める。そんな感じで来年は堂々と就活したいです。

 ちょっと明るくなりました。

 

ないものねだり

 将来への見通しもそうですが、僕が何か行動するとき、そこに意味を求めがちだと感じています。意味があってほしいんです。意味のことが好きなんでしょう。

 ハンドルネームの由来とか、花言葉とか。回文を作るのにも、意味が通っている方が好きです。

 

 そして、人生にも意味があってほしい。

 そんなものは無いのに。

 

 正確には、元から存在する意味は無いということです。そもそも意味っていうものは、結局誰かがある事象に対して勝手につけるものだと思うので、事象そのものに先天的な、本来的な意味は無いと考えています。あらゆる言葉の意味でさえ、大昔にそれを作った人がいる。上の三つの例(ハンドルネームの由来とか)も、人が作ったものですし。

 というわけで、人生に意味は無い。無い。「なぜ生きるのか?」という質問に対して、「生まれたから」とか「死にたくないから」としか答えられない。

 

 人生に意味を求めても無いものは無い。探して見つかるものじゃない。

 

 今までないものねだりをしていたことに、ようやく気付きました。人生に意味があってほしいなら、それは探すんじゃなく、自分で創るしかないのかもしれません。自分で作るのが難しいから、神様がそれを作ったということにしてしまうのが宗教なのでしょうか。

 

 自分で自分の人生を創るというのも行動のひとつですね。行動しないと得るものは無い。あぁ、面倒くさい。

 人生、面倒くさい。

 

 この面倒くささをいかに乗り切るかが、うまいこと生きていくための鍵なのだと思います。

 

倫理

 倫理、道徳、モラル。大事ですよね。自分で自分を善良な人間だと思えないことには、自己肯定は難しいと考えているので、倫理観は大事だと思います。

 何か行動を起こすとき、「もしかしたら自分は間違っているのではないか」と立ち止まって考えるのが倫理の最初の一歩だと思っているのですが、その結果、行動を起こすのを渋っているという節もあるのかもしれません。

 あんまり倫理に固執しすぎると、行動にも制限が生まれる。

 僕の場合、特に他人に干渉することとなると行動をめちゃくちゃ渋る傾向があると感じています。自分の行動で他人に迷惑を掛けたくないので。おかげで自分のことを他人に話さなくなったり、何かイベントに誘うのも苦手になってしまいました。

 基本的に何もしなければ何も悪いことは起きないので安心ですが、そうも言ってられないのが世の中です。

 自らの意志、判断で行動を起こさないとうまくいかない物事もある。

 自分の責任で起こす行動、しんどいですよね。

 

コミュニケーション

 基本的に怠惰で省エネなので、事務的なこと以外にあまりコミュニケーションを取らない。誰かと会話することも随分減ってしまった。高校時代は帰路でどうでもいいような話題でもゲラゲラ笑って腹を抱えていたような気もするのに。ただの思い出補正かもしれませんが。

 しかし、社会はコミュニケーションで成り立っていると言ってもいい。誰か一人だけでできる仕事はほぼない。

 これもまた、カロリーを使うので避けていた行動のひとつだ。なんか話せ。

 

変わりたいけど、変われない。

 このままの自分ではいたくないんだろう。なのに、変わろうとしてこなかった。なんだかんだで生きてこれたから。しかし社会からの認めが必要となってくる以上、少し変わる必要が出てきました。一年そこらの時間でどこまで望む自分になれるのか。少なくとも、やることはやったと思える就活ができるまでにはなりたい。

 積極性。主体性。能動性。どこまで手にできるか。

 

線路は続くよ

 ごちゃごちゃしたのをちょっと吐き出してすっきりしました。強く生きたいです。なんだかんだ言って人生って終わるまで続くんですよね。何なんでしょうね。

 こんな駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。

 すまねぇ、寝ます。(回文)

CL 2019 振り返り

はじめに

 こんにちは、れいるです。回文記事以来に記事を書きます。今回は、PJCS 2019に参加してきたのでそのレポートと、ついでに2019年シーズンをざっと振り返って行きたいと思います。

 

CL東京

 レギュレーションが変更になってからの最初の大会。環境も何もわからんという感じでした。決勝戦ズガドーンvs超バレットでしたね。使ったのは今は懐かしい、アローラナッシーデッキ。直前になってからの選択でしたが、非エクパワーはやはり強かったです。しかし、ロストマーチ相手に後攻を2回取ってしまったのと、天敵メタグロスGXに当たってしまい、4-3でドロップ。残念。デッキを共有してくれたとらぼかに感謝。

 あと、今大会の前に道端でスマホを落としてしまうという事件があり、その時一緒に探してくれたタニヤマさんにも感謝を述べたいと思います。お世話になりました。

 

CL新潟

 冬に新潟でようやるわ、という大会でした。ジラーチサンダーが大流行していた時期だったと思います。決勝戦はルガゾロvsウルネクでした。自分の使用デッキはレックウザ。使い方が悪かったのと、キュウコンサーナイト、ロストマーチに破壊され1-3でドロップ。何しに来たんだという気持ち。ほぼ同じデッキを使ってトナメに行っていた人もいたので、なんだかな~~~って感じでした。成績は振るわなかったものの、デッキを教えてくれたジンさんとかっちょに感謝。

 

CL千葉

 先着ゲーを制することができず、やむなくエクストラで参加。久しぶりにプラターヌ博士やバトルサーチャーを使えたのは気持ちよかったです。エビワラーソーナンスマッシブーンダストダスなどが流行っていましたが、エクストラ優勝はルガルガンゾロアークでした。

 自分はというと、環境考察が迷宮入りし、結局一番わかりやすいゲッコウガゾロアークで行きました。1-3。終わり。

 

CL京都

 地元での開催だったので、サークル員と臨むことができ、いつもとは違った楽しさがありました。レシラムリザードンが優勝したのも記憶に新しいと思います。

 昨シーズンのCL京都でゾロアークを使ったら完走できたという思い出もあったので、ゾロアークペルシアンで臨みました。序盤元気で4-0し、めちゃめちゃ浮かれてたらそっから3連敗し、ドロップ。せめて勝利ポイントがもらえる5勝はしたかった...。

 そして、4-1した後の6戦目でかざもとマッチングしたのが今大会最大の思い出です。このレベルの身内マッチは公式大会で引いたことがなかったので運命すら感じました。対戦ありがとう。

PJCS

 パッとしない戦績が続いた今シーズンでしたが、運よく抽選に通り、せっかくなので参加しました。

 TAが取れれば世界大会に行けますが、着実にベスト4に行くためにはやはり相応の実力や練習量が要ると思います。付け焼刃の努力でそれは叶えられるものではないので、ここはプレイングが比較的簡単で、かつデッキ相性だけで色んなデッキに勝てるものを持っていこうと考えました。それが以下のデッキです。

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 エネルギーつけて相手のポケモンをワンパンするだけなので本当に簡単です。リセットスタンプをうたれても盤面だけでワザを使うことができるというのも使いやすかったです。

 

当日のマッチングは以下の通りです。

 

1.ウルネク〇

 先攻を取って先にウルネクを攻撃することができ、そのまま勢いに乗って勝ち。

 

2.ジラサン〇

 後攻をとり、ベンチに1匹だけいたアゴジムシが先2で取られるも、もう一度アゴジムシを置き、コケコ◇を使ってコケコGXで攻撃できました。最後はこっちのリセットスタンプを押し付けて要求を叶えられなくして勝ち。

 

3.レシリザ〇

 先1カキを決められるも、クワガノンを立てつつカプサンダーGXで返すことができました。そこからデッキの回りもよく、次ターンに270ダメージを出せたので勝ち。直前になって入れたコケコGXが活躍してくれて嬉しかったです。

 

4.ネクロズマ

 後1でたねを置かれないまま番がかえって来たので、先2で前にいたネクロズマGXをドラゴンブレイクで倒して勝ち。準優勝者が使っていたようなネクロズマのデッキだったら不利だったので、正直この試合はラッキーでした。

 

5.レシリザ×

 先攻を取ったものの、ベンチスペースが足りなくてしっぷうどとうができず火力が240で止まり、3試合目のような爽快な展開にはなりませんでした。それでも最終盤には勝てる盤面になったのですが、こちらがターンを返した瞬間に終了ブザーが鳴り絶望。お相手もそのターンで勝つことはできなかったので、両者敗北...。

 もう少し自分のプレイが速ければ勝てていたので、本当に残念だった。本当に。

 

6.マタドガス×

 ブロアーを入れてないのでおふだもはがせず、たねGXポケモンメインで回すデッキなので相性不利。まだ割り切れる負け方でしたが、5戦目に勝っていれば当たっていなかったと思うとまた悔しさがこみあげてきました。

 

7.プテラGX+カラマネロ×

 ギラティナがハチマキをつけて160ダメージをレックウザに与えてきて、それプラスやぶれたとびら2回で落とされ、サイドレースが不利になり負け。プテラGXのテキストを勘違いしてワザが使えなかったりもしましたが、そのミスも関係なかった。

 これで4-0から4-3になり、トナメワンチャンも絶たれ萎えてしまった。PJCSは自動ドロップがないので、ここからはあと1勝して5勝のプレイポイントを狙うことに。

 

8.3鳥〇

 コケコGXがサイド落ちするも、クワガノンのエレクトロキャノンで3鳥を倒せるのでまだ有利だなと思いつつ戦いました。途中でクワガノンが2匹たったのもあり、負ける気はしませんでした。

 

9.ウルネク×

 相手のほうが攻撃を始めるのが早く、返しきれず負け。CSPを望まなければ6-3も5-4も変わらないので気楽ではあった。

 

結果:5-4

 

 自分の戦績は以上です。5勝してジラーチがもらえたのはせめてもの救いでしたが、やっぱり5戦目で勝ちたかったです。今回は1回も当たりませんでしたが、上位卓にはゾロアークが結構いたのでそこと当たりたかったな~と思います。

 また、今回は構築や選択に対する納得がいつもより出来ていたのでその点はよかったと思います。毎大会そうあるべきですが。

 今シーズンの悔しさを忘れず、臥薪嘗胆の気持ちで来シーズンも望めたらいいなと考えています。

 

 さらに、今回のPJCSで多くの知り合いの方が世界行きを決めていたのでそれも嬉しく思います。WCSでの活躍、期待しています。

 

 

 

 それでは、このあたりで記事を終えたいと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。最後はやっぱり回文で締めたいと思います。

 

よいな...ちょい待ち、要るわ枠キツ!

デッキ加わる1枚余地無いよ...。

 

回文の作り方

 こんにちは。最近回文を作るのが楽しくなってきたれいるです。

 ちょうど1か月前(1月中旬)、「#かざもんみ回文」に出会い、試験期間の、「勉強以外のことが何故か捗る現象」中にあった僕は回文を考えるのに時間を費やしてしまいました。そうした結果、回文作りに少しハマってしまい、それ以降、起きたら回文をつぶやく人になっていました。

 1ヶ月間回文をつぶやき続けた記念として、今回は回文の作り方を自分なりに紹介していきたいと思います。

 ”よろしくや(早くしろよ)。”(回文)

 

はじめに:回文とは

 僕が思う、日本語における回文をはじめに定義しておきます。

 回文とは、「意味を持った一連の文章であり、ひらがな表記で書き直した時に、それを文末から読んでも同じ文章になるもの(句読点や感嘆符は除く)。」である。

 ここで言う「ひらがな表記」の仕方は、人によってこだわりが違うところだと考えています。例えば、回文を成立させるために「ぱ」を「は」と表記してもよいとする人と、そうでない人がいると思います。

 僕の「ひらがな表記」のレギュレーションは、「濁音、半濁音はそのままの表記のみ。長音記号もそのまま。小文字(「ぁ」、「っ」、「ゃ」など)はその大文字として表記する。」ですが、正直気持ちの問題なので強くこだわらなくてもいいと思います。

 

日本語としての成立

 回文の性質上、音に縛られながら単語選びをしなければならないため、普段書かないような文体になったり、単語間の接続関係があいまいになったりして、意味の分からない文章になってしまう恐れがあります。その意味のわからなさも回文の楽しみ方のひとつではあると思いますが、「意味を持った」と定義したように、日本語として成立しているのが最低条件です。

 主語述語の関係、単語同士のコロケーション等がしっかりしているとちゃんとした文章に見える、というごく当たり前のことですが、回文においてはこの条件を十分に満たすのが難しく、それゆえ作りにくいのだと思います。

 こうした困難をいかにして越えているかというのが回文に対する評価の尺度のひとつであると考えており、「意味が通っていて、かつ長い回文ほどすごい」と感じる理由はここにあります。

 

回文始動語:コアについて

 ここからは、具体的な回文の作り方の話です。

 回文を作るとき、突然天から文が降って来るのを待っていてはいつまでたっても出来ないので、とりあえずいろんな単語をひっくり返すところから始めます。この過程で、「あ、これは回文出来そう!」となった単語が回文始動語(以下コアと呼ぶ)です。

 コアは考えて出てくるものではないので、とりあえず適当な単語を探してはひっくり返す作業を繰り返します。Twitterで流れてきた単語や、人のハンドルネーム、辞書や本を眺めて目に入った単語などをひっくり返していくのがいいでしょう。

 

例文:雪に訊くは無 吐く汽に消ゆ(1月26日)

 外で雪が降っていたので考えた文です。コアは「雪」で、「ゆき→きゆ」となり主語述語の関係がこの時点で成立していたため、比較的作りやすかったです。

 

回文の延長:コアとの意味的関連

 コアが定まれば、次はそこから単語をつなげていき、意味の通る文章にしていきます。

 基本的には、コアと同様に、いろんな単語をつけてはひっくり返すというのを繰り返すのですが、ここで大事なのがコアとの意味的関連です。

 コアを見つける時は何の脈絡のないところからでしたが、文を延長するときには、コアと意味的関連を持つ語を類推して、それらがうまくつながるかを試すのが効率的です。

 どうも思いつかないようなときは、文中の単語に助詞(「に」、「も」「で」など)を付け足したりして、文章のつながりや枠組みから考えてみるのもいいです。

 いずれにせよ、動詞や形容詞、人名や場所の名前など、つなげる単語の品詞、種類は文中である程度制限され、その中で考えなければならないので、回文の延長は自身のボキャブラリーとの闘いだと言えるでしょう。

 

例文:えぇ麺ラブ飽きぬ九人に問うと「ニンニクヌキアブラ、んめぇぇ」(1月30日)

 コアは「ニンニク」で、類推で「にんにくぬきあぶら」としたところ、ひっくり返して「らぶあきぬくにんに」となった。「飽きぬ九人」は何が「ラブ」なのかと考え、「麺ラブ~」と付け足してみると、ひっくり返して「にんにくぬきあぶらんめ」となった。このように、コアから「付け足しひっくり返し」の作業を繰り返すうちに上のような回文が出来上がりました。

 

最後に

 回文を作るときに主に僕が考えていることはだいだい以上です。要するに、「回文を始めるための単語を見つけ出し、それに続くように関連する単語を類推し、付け足し、ひっくり返す作業を繰り返す」ということです。

 いきなり作るのはやはり難しいかもしれませんが、いい回文ができたらそれは嬉しいものです。ご飯屋さんでの待ち時間や、電車やバスの移動時間などの暇な時間に回文を考えてみるのもいいかもしれません(布教)。

 それでは、最後はやはり回文で締めたいと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

 

 詩好んで光るのは語彙さ

 最後は載るか秘伝残し

 

『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』スペシャルイベントに行ってきた話

 どうも、『中二病でも恋がしたい!』のオタクのれいるです。タイトル通り、10月21日に東京で開催された中二恋のイベントに行ってきた話です。自分が憶えておきたいという意味もあり、ブログという形で書き残したいと思います。

それでは行程順に。(イベントの映像化のケアはしてないので普通にネタバレです。悪しからず。)

 

・京都駅

 自宅から市バスに乗って京都駅へ。映画でも2人がここに訪れていたのでエモくなる。朝9時ごろの新幹線に乗って東京へ。

 

・新幹線車内

 ウォークマンに入れてある中二恋のプレイリストをひたすら聴いていた。懐かしさに感情が昂る。

 

秋葉原

 オタクなのでとりあえず来た。映画でも2人がここを訪れていたのでエモくなる。

 ポケモンカードを買ったら1万円飛んだ。前回ここに来た時にスマホを落としてしまったが、無事に返ってきたということがあったのでお礼を警察署に伝える(思うだけ)。

 

・品川

 開場1時間前に会場に着く。お昼ご飯を食べたりしたが、まだ時間があったので持ってきた原作小説を読んで時を待つ。完全に気分が高まってきたのでTwitterのアイコンを変更したりしていた。

 

・昼の部

 ついに始まってしまった。

ZAQによるライブ:JOURNEY

 イベントOP映像があってすぐこれ。来ちゃったね~~~~~となる。エアオタク棒で盛り上がる人になってしまう。今朝のアラームもこれだった。

 

・この記憶を6年後に残したい(映像振り返りコーナー)

 ライブから引き続きZAQと、Black Raison d'êtreの4人に加え、勇太役の福山潤も登場。1期開始から6年ということでキャスト陣が1期や映画の思い思いのシーンを振り返る。ちなみに僕が挙げるなら1期12話の六花と勇太の再開シーンです。

 

・あの頃、私は中二病だった(昔と今で変わったこと)

 キャスト陣が昔の自分はあぁだったという感じで振り返るコーナー。内田真礼が野球声優になった話とか。

 

・俺を呼べ~(保志総一朗クイズ)

 イベントに呼ばれなかった保志総一朗についてのクイズ。事務所のオーディションで保志・ファイヤー・総一朗と名乗ったらしい。

 一色君にちなんで坊主のズラが景品だった。

 

・真の中二病の力を示す時(中二病大喜利

 中二恋のイベント、生放送等でたびたび行われる試練の企画。与えられたお題

をクリアするまで中二病を強制される。

 これに関しては、生で観るのが一番面白かった。

 

ZAQによるライブ:Sparkling Daydream & VOICE

 これがなきゃ始まらねぇんだ...!魂のSparkling Daydream。オタクが最も元気になる時間だった。指を回しすぎて手首が疲れた。

 VOICEも、強かったです。どちらも生で聴くのは初めてだったので感動...。

 

ZAQ×Black Raison d'êtreによるライブ:INSIDE IDENTITY

 最後の一振り。気分クライマックス。すごい。

 

・ED

 キャストが皆、終わりじゃないよ...みたいなことを言うので複雑な心境になる。夜の部によくわからない希望を抱きながら、バニッシュメント・ディス・ワールドを叫び昼の部を終えた。

 

・夜の部

 昼と違いはあるのかという思いはあったが、臨む想いに大差はなかった。

ZAQによるライブ:JOURNEY

  今度は歌自体に集中を向けながら聴いた。恋や人生は旅に例えられることが多く、この歌もそれを含んでいると思う。6年かけて今に至った中二恋という作品のこれまでとこれから。思い出と希望。終わるまで終わらない。そんな感情。

 

・この記憶を~

 キャストの選ぶシーンが昼の部から変わっていた。印象に残っているのはZAQが選んだ1期11話、凸守の涙のシーン。脳内で完全にそれ...!と言っていた。語り口が完全にオタクだったのが笑えた。ちなみに僕が挙げるなら2期10話、七宮の涙のシーンです...。

 

・あの頃~

 Black Raison d'êtreの4人中2人が結婚した話だった。すごい!福山潤が小学生の頃忍者になりたくて肩の関節を外せるようになった話が面白かった。

 

・私を呼べ~(長妻樹里クイズ)

 イベントに来れなかった長妻樹里についてのクイズ。福山潤が、どこかの家の間取り図が描かれたポンチョを着ていた話が面白かった。七宮にちなんでハートのシールが景品だった。粋。

 

・真の中二病

 百聞は一見に如かず。割愛。

 

ZAQによるライブ:Sparkling Daydream & こころのなまえ

 Sparkling Daydreamでまたもや元気になるも、こころのなまえで完全に静かなるオタクになってしまった。気分は卒業式。

 また、ZAQのデビュー曲がSparkling Daydreamなので、中二恋と同じく今年で6周年なのだそう。おめでとうございます!

 

ZAQ×Black Raison d'êtreによるライブ:INSIDE IDENTITY

 こころのなまえを聴いた後にこれなので、気分は卒業式後の二次会カラオケ。欲を言うならVan!shment Th!s Worldも聴きたかったけど。

 

・ED

 よくわからない願いを込め、手を握り合わせながら見守る。監督も来ていたらしく、キャスト陣が続きを...というような希望をさりげなく届ける。届けるが...。

 僕自身、終わりかなぁと思いながら終わってほしくないというよくわからない気持ちなので、なんとも言えないまま、バニッシュメント・ディス・ワールドで世界が終わってしまった。

 

・品川駅

 気持ちが気持ちだったのでエビスビールを買って新幹線へ。美味しかった。

 

・京都駅

 感傷的になった。

 

終わり。

花について

 最近風流なことに関心があるれいるです。PJCSの記事を書いた後、なんか他に書きたいなあという気分になったので、今回はマイブームである、「花」について書きたいと思います。

はじめに

 花と言っても、別に鑑賞するとか育てるとかではなく、意味のある記号としての花に注目していきます。花言葉を例にすると分かると思います。

 アニメ等を観ているとたまに出てくる花を、普段は意識せずに流してしまっている場合が多いと思いますが、そこに意味が込められたりしている場合もあります。その意味を拾い、理解、考察する楽しみが結構あると感じました。

 ここでは、最近観たものでこれは意味がありそうだというのを紹介していきたいと思います。(軽度だとは思いますがネタバレがあるのでご了承ください)

 

リズと青い鳥

 本当はこれだけで記事を書きたかったのですが、上手くまとまる気がしなかったので、出てくる花の紹介という形だけでも書き残します。

 

・ガマズミ

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 物語の方の世界でたびたび出てくる赤い実。紹介すると言いながら植物にそこまで詳しいわけではなく、確証はないのですが(以下紹介する花もそんな感じ)、花言葉に「結合」(映画のテーマ"joint"に関係している?)や「私を無視しないで」というのがあり、これだろうと思いました。結構重めの花言葉ですね(他人事)。

 

カーネーション(黄)

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 希美とみぞれのソロパートを久美子と麗奈が吹くのを、希美、夏紀、優子の3人で聞くシーンで、しれっと飾ってある花。花言葉は、「軽蔑」です。そのまんま。

 

アネモネ

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 入場者特典の絵などによく描かれている青い花ギリシャ語で「風」という意味らしい。花言葉は色ごとに違い、赤は「君を愛する」、青は「あなたを待っています」です。

 

・フグ

 花ではないですが、個人的に言いたいことなので言います。何故か劇中でたびたび登場するフグ。いろんな魚がいる中でなんでフグ?と思った人も多いと思います。それで考えてみたら一つの説にたどり着きました。

 「フグと"hug u (you)"を掛けている」説。

 大好きのハグとか出てくるしそういうことやろ~という安直な根拠しかないですが、割とそれっぽいので提唱していきたいと思います。既出だったら恥ずかしいけど。

 

以上が「リズと青い鳥」で見つけた花(と魚)です。他に拾えてない花もあるので気づいた方は教えてください。

ダーリン・イン・ザ・フランキス

 こっちは花言葉より、花名に注目すると面白かったのでそれを紹介します。何が面白いかというと、フランクスの名前が、すべて鳥にちなんだ名前を持つ花であるという点です。

 

ストレリチア

 別名、極楽鳥花というらしい。この極楽鳥、調べたらスズメ目フウチョウ科の鳥の別名らしく、その中に比翼鳥という鳥が含まれるらしい。なるほど!

 

デルフィニウム

 別名、大飛燕草。空色の花です。

 

・アルジェンティア

 別名、鶏頭という。鶏と言えば飛べないというイメージがありますが果たして関係しているのか…?

 

・ジェニスタ

 金雀枝(エニシダ)。ジェニスタの持つ大砲は"ルークスパロウ"といい、やはり雀。

 

・クロロフィッツ

 折鶴蘭。やはり形が折り鶴と似ているらしい。

 

 以上からわかる通り、全機鳥にちなんでいます。比翼の鳥はもちろん、"トリカゴ"がED曲だったりするのもあり、鳥は重要なテーマなのかもしれません。

 また、他にもハイビスカス、ライラック花言葉とともに登場したり、ヤドリギや桜が出てきたりするので、花も同じくらい重要であるのは間違いなく、極めつけに、フランクスに乗るピスティルとステイメンはそれぞれ雌しべ(pistil)と雄しべ(stamen)という意味なので、つまりはそういうことです。

 

終わりに

 書きたいことは書けたのでこの辺で終わりたいと思います。花に注目してみると、新たな視点で考察ができたりするのでオススメです。以下に参考文献を記しておきます。それではまた!

参考文献

フウチョウとは - コトバンク

花の名前一覧(名前や開花時期、画像から検索) | 花言葉-由来

美しい花言葉・花図鑑 彩りと物語を楽しむ 二宮孝嗣 ナツメ社 2015年

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4816359265/ref=oh_aui_detailpage_o02_s00?ie=UTF8&psc=1